投票所ってどこにあるでしょう?どこでもいいのですか?

 投票所は各市区町村にいくつか設置されます。近所の小学校や公民館などが投票所になりますが、どの投票所でも投票できるわけではありません。

 自分が投票できる投票所はあらかじめ決まっています。投票日に出掛けた先で投票所をみつけたから、そこで投票しよう!というようなことはできません。

自分の投票所がどこか分かりません...

 多くの市区町村では、投票日よりも前に投票所への入場券と投票所の場所や投票できる時間などが記された案内を配っています。案内を見れば投票所を確認することができます。様式はお住まいの地域によって違いますが、自宅の郵便ポストなどに届けられることが一般的です。

 入場券が届いたらなくさないようにしてください。投票所での受け付けの際に必要になりますので、投票所に持っていきます。万が一なくしてしまっても投票ができなくなることはありません。本人確認ができれば投票することができます。投票所には運転免許証など本人が確認できるものを持っていってください。

投票で代表者を選べる地域(選挙区)は自由に選べますか?

 選べません。代表者を選べる地域はあらかじめ決まっています。投票日からさかのぼって、3カ月以上住んでいる地域(住民票登録をしている地域)が対象になります。一部の例外を除き、引っ越しをしたばかりなどの場合は、現住所では投票できません。

 また、大学生など親元を離れて一人暮らしをしているが、住民票の登録が実家のままになっているという場合では、原則的に投票できるのは実家がある地域になります。

投票所はいつからいつまで開いているのですか?

 投票所は午前7時に開き、午後8時に閉まります。厳密にいうと、午後8時まで投票できます。投票所や投票箱、投票用紙など選挙に必要な道具などは市区町村の選挙管理委員会が管理しています。

 特別な事情がある場合は選挙管理委員会の判断で、繰り上げや繰り下げもできます。しかし、投票終了時刻を遅らせることはできません。

投票所に着いたらどうしたらいいのですか?

 投票所についたら、受付の方に入場券を渡します。自分が投票できる場所か確かめてくれます。確認が取れたら、投票用紙を渡されますので投票に移ります。衆議院議員選挙(衆院選)の場合は、投票が3種類あります。投票用紙は1種類ずつ、投票が終わるたびに配られますので、係員の誘導に従えばスムーズに投票できます。

投票所には1人でいかないといけないのですか?

 投票所には誰と行っても構いません。子どもを連れて投票している人もいます。ただし、投票用紙に記載するときは1人です。

 また補助や介助する人と一緒に行くこともできます。投票用紙に文字を書くことができない人は会場にいる「投票管理者」に申請すると、代理の人が記入してくれる「代理投票」という制度もあります。

投票用紙には何を書くのですか?

 選挙や投票の種類によって違いますが、候補者や政党の名前を書く場合と「○」を書く場合とに分かれます。投票用紙やえんぴつなどは投票所に用意されています。また、投票用紙に何を書くべきかも用紙に記載する所で確認できます。

 衆議院選挙の場合は、小選挙区という仕組みでは、候補者の名前を書きます。用意された筆記用具を使い、比例代表という選び方の投票では、投票したい政党の名前を書きます。最高裁判所の裁判官を国民が審査する投票では、やめさせた方がいいと思う裁判官の名前の上の欄に「×」だけを書きます。

投票日に投票所へ行けなくても投票できますか?

 「期日前投票」という制度があり、投票日よりも前に投票することができます。投票場所は選挙当日に投票する場所ではなく、市役所や役場など各市区町村で決まっています。決められた期間内であれば投票でき、基本的な手続きは投票所と同じになります。

 長期出張や入院などで投票所に行けない人が投票する「不在者投票」という制度など、いろいろな投票の仕方があります。

※「国政選挙ミニ辞典」では選挙にまつわる詳しい情報を掲載しています。