
記者会見に臨む伊藤信哉・柏崎刈羽原子力規制事務所長=2月5日、柏崎市の県柏崎刈羽原子力防災センター
原子力規制庁福島第1原発事故後に発足した国の機関。原子力規制委員会の事務局を務める。前身は原子力安全・保安院で、エネルギー政策を推進する資源エネルギー庁の機関だった。柏崎刈羽原子力規制事務所の新所長に2月1日付で就任した伊藤信哉氏(50)が5日、新潟県柏崎市内で初の記者会見を開いた。柏崎刈羽原子力規制事務所は、東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の安全対策やテロ対策について、最前線でチェックする役割を担う。伊藤氏は「東電の安全活動をしっかりと監視、評価したい」と話した。
伊藤氏は抱負として「原発の安全活動をしっかり...
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