相次ぐ燃料装塡トラブルについて言及する東京電力柏崎刈羽原発の稲垣武之所長=4月25日、柏崎刈羽原発
相次ぐ燃料装塡トラブルについて言及する東京電力柏崎刈羽原発の稲垣武之所長=4月25日、柏崎刈羽原発

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。7号機への燃料装塡(そうてん)で、設備のトラブルによる作業中断が相次いだことについて、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は4月25日の定例記者会見で「細かい事象は発生しているが、その都度きちんと立ち止まり、問題がないことを確認しながら前へ進めている」と述べた。トラブルの原因はメーカーに依頼して調査を進めるとし、作業の進捗(しんちょく)に影響はないとした。

 燃料装塡を巡っては、作業を開始した4月15日、...

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