新潟日報社は18日、県議会臨時会で否決された東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票条例案への賛否と理由について、採決に参加した県議52人に対面で尋ねた=下の表参照=。反対議員の多くは「二者択一では多様な意見を把握できない」と回答。賛成議員は「自分の思いを訴える機会をつくることは必要」などと説明した。
採決は全県議53人中、議長の皆川雄二氏(自民党)を除いて行われた。条例案、修正案ともに反対したのは自民党31人、真政にいがた3人、公明党2人の計36人。賛成は未来にいがた9人、リベラル新潟6人、無所属の馬場秀幸氏の計16人だった。
反対の理由として他には「自由闊達(かったつ)な議論を妨げることになる」(自民・与口善之氏)、「有権者外の若い世代が意見を伝えられない」(真政・柴山唯氏)、「分断を生み地域が混乱する可能性がある」(公明・安沢峰子氏)などの意見が上がった。
賛成の理由には「県民の意思を測るには二者択一こそ最も分かりやすい」(未来・小林誠氏)、「有権者の意見を聞くことを否定したら、議員や知事の存在も否定される」(リベラル・杉井旬氏)、「投票制度の実現は憲法に沿う理念で、極めて重い」(無所属・馬場氏)との回答もあった。
◆参院選を見据え、与野党の思惑が交錯
18日の...
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