
東京電力本社=東京・内幸町
新たなテロ対策不備が20日に明らかになった東京電力柏崎刈羽原発では、これまでにもIDカードの不正利用など重大事案が相次ぎ、2021〜23年に原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出す事態もあった。その後東電はテロ対策の改善を図ってきたはずだが、また新たな問題が露見した。6号機の再稼働に向けて最終局面を迎える中、改めて東電の組織文化を疑問視する声も上がった。
柏崎刈羽原発では20年9月、運転員が他人のIDで原発中枢の中央制御室に不正入室した。20年3月以降は侵入検知設備が機能を失っていた問題も重なった。
これらが21年に相次いで表面化すると、...
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