
能登半島地震では北陸電力志賀原発北陸電力が運営する原発。1~2号機まである。1号機は1993年に営業運転を開始、設備容量は54万キロワット。2号機は135・8万キロワットで、2006年に営業運転開始。東京電力と同じ沸騰水型(BWR)で、2号機は改良型(ABWR)。(石川県志賀町)の事故を想定した避難道路が寸断、集落孤立も相次いだ。各地の原発は半島や離島、人口の多さ、豪雪など、それぞれ懸念材料を抱える。地震や津波と原発事故が重なる複合災害時、住民はどう逃げればよいのか。専門家は「災害が多様化、激甚化し従来の避難計画が通用しなくなっている」と警鐘を鳴らす。
能登半島を縦断する自動車専用道路...
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