視察した東京電力福島第1、2原発の廃炉作業について意見交換した「地域の会」の定例会=9月4日夜、柏崎市荒浜1
視察した東京電力福島第1、2原発の廃炉作業について意見交換した「地域の会」の定例会=9月4日夜、柏崎市荒浜1

 東京電力柏崎刈羽原発の安全性について住民が議論する「原発の透明性を確保する地域の会」の定例会が9月4日夜、新潟県柏崎市荒浜1の柏崎原子力広報センターで開かれた。委員が1、2の両日に視察した東電福島第1、第2原発について意見交換した。復興が進んでいると評価する声の一方、廃炉作業の進展に疑問の声も上がった。

 福島第1原発の廃炉を巡っては、東電は8月22日、2号機の溶融核燃料(デブリ)取り出しに向けた準備作業を開始したが、回収装置の取り付けミスが判明し、作業を中断している。

 このトラブルに関して、品田善司委員は「初歩的なミスに少し落胆してしまった」と述べた。準備段階でミスを発見したことは評価すると...

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