旧巻町の元町長笹口孝明さん
旧巻町の元町長笹口孝明さん

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働「容認」の意向を表明した花角英世知事は、自身の判断について「信を問う」先に県議会を選んだ。かつて東北電力巻原発計画の是非を問う住民投票を行った旧巻町(新潟市西蒲区)の元町長笹口孝明さん(77)は、知事の選択を批判し、「判断を仰ぐ先は県議会ではなく県民であるべきだ」と語った。(論説編集委員・原 崇)

-知事が自身の信任、不信任を県議会に問うとした手法をどう考えますか。

 「知事の『信を問う』としてきたこれまでの言葉を額面通りに受け止めれば、県内有権者に何らかの形で問うことだと考えるのが自然だろう。ところが、いよいよという段階で問う先が県議会になっていた」

 「県議会は(与党として知事を支える)自民党の県議が過半数を占める。そもそも...

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