放射性汚泥の搬出が終わった保管庫。コンクリート製の屋根は既に取り払われていた=2日、新潟市江南区
放射性汚泥の搬出が終わった保管庫。コンクリート製の屋根は既に取り払われていた=2日、新潟市江南区

 東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。の影響で発生した放射性セシウムを高濃度で含む浄水汚泥のうち、阿賀野川浄水場(新潟市江南区)で保管していた約522トンの搬出が完了した。新潟市水道局が12月2日、明らかにした。事故から13年余りを経て、市水道局が保管していた汚泥の処分は全て終わった。

 阿賀野川浄水場では、2011年の原発事故後から放射性セシウム濃度の高い汚泥を保管。環境省が23年に行った再測定の結果、...

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