
柏崎市の市職員に向け、原子力防災について講演する坪倉正治主任教授=柏崎市役所
東京電力福島第1原発事故の経験から原子力防災を考える柏崎市職員向けの研修が、市役所で行われ、福島県立医科大学主任教授の坪倉正治医師(43)が講演した。避難が高齢者らの健康に大きなダメージを与えたとして、屋内退避は「ある程度妥当な選択肢だ」としたものの、高齢者を守る体制には課題があるとして、行政の検討を促した。
坪倉医師は、原発事故直後に福島県浜通り地方で被災地支援を開始。内部被ばくの検査体制づくりに携わり、事故が被災者の健康に与えた影響を調べてきた。
坪倉医師は、...
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