
柏崎刈羽原発
東京電力柏崎刈羽原発の使用済み核燃料プールの貯蔵率が全7基平均で8割に達し、将来の運転継続に影を落とす状況となっている。使用済み核燃料は再処理して再利用する国策の核燃料サイクル計画があるが、その過程で出る「核のごみ」の最終処分とともに、先行きは不透明なままだ。今後、再稼働した場合にはさらに増えていく使用済み燃料の行き場はあるのか。(報道部・山田功)
柏崎刈羽原発の再稼働問題を巡り、県が実施した県民意識調査では、再稼働で「使用済み燃料が増えること」を問題視する回答は9割に上った。背景には、使用済み燃料がたまっている現状の逼迫(ひっぱく)状態に対する懸念もあるとみられる。
東電は、柏崎刈羽原発全体の貯蔵率を下げるため、青森県むつ市にある「中間貯蔵施設」への搬出を行っている。これまでに...
残り1217文字(全文:1562文字)











