
柏崎商工会議所の西川正男会頭から柏崎刈羽原発の早期再稼働を求める請願について趣旨説明を受ける柏崎市議会の調査特別委員会=2月27日、柏崎市議会
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の早期再稼働を求める請願国や県、市町村に対し、その職務に関する要望や意見を述べることができる制度。同様の制度である「陳情」とは異なり、憲法で国民の権利として定められており、提出するには議員の紹介が必要となる。について、新潟県柏崎市議会の柏崎刈羽原発に関する調査特別委員会が2月27日、採択すべきとの結論を出した。特別委の審査では、市議たちが請願者側に提出の趣旨をただしたほか、市議同士で採択の是非を巡って活発に意見を交わした。特別委での議論の詳細をまとめた。(2回続きの1)
委員会では、請願者を代表して出席した柏崎商工会議所の西川正男会頭や、請願の紹介議員である阿部基市議(柏崎の風)への質問が相次いだ。
請願は柏崎商議所、柏崎市商工会などの6団体が連名で提出した。柏崎刈羽原発の再稼働を求める理由として、柏崎市の中長期的な発展と地域活性化につながると主張している。
これに対し...
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