新潟日報社のインタビューに答える東京電力ホールディングスの小早川智明社長=17日、新潟市中央区
新潟日報社のインタビューに答える東京電力ホールディングスの小早川智明社長=17日、新潟市中央区

 東京電力の小早川智明社長が17日、新潟市中央区で新潟日報社のインタビューに応じた。16日の県議会連合委員会で表明した柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。1、2号機の廃炉検討について、「1号機が最も古く、既に(運転開始から)40年たっている」と設置年数が理由と明らかにした。廃炉は決定ではないと改めて強調した上で、「検討の中に1、2号機の再稼働はない」とも明言した。

 小早川氏は1号機に加えて2号機も廃炉を検討するとした方針に関し、「電源や排気塔など、1号機との共用設備が多く、片方だけ廃炉するよりセットで考えた方が検討しやすい」と説明。廃炉に関するリソース(経営資源)や費用を見積もった上で決めていくとした。

 1号機は東北電力との共同開発で、...

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