特別養護老人ホームの要支援者役を福祉車両から降ろす、防災訓練の参加者=9日、村上市
特別養護老人ホームの要支援者役を福祉車両から降ろす、防災訓練の参加者=9日、村上市
特別養護老人ホームの要支援者役を福祉車両から降ろす、防災訓練の参加者=9日、村上市

 東京電力柏崎刈羽原発での事故を想定し県が9日に行った避難訓練で、災害時に支援が必要な要支援者の広域避難が初めて行われた。原発から半径5キロ圏の即時避難区域(PAZ)にある柏崎市の特別養護老人ホームから、村上市の避難先までの移動距離は約130キロ。訓練は順調に終わったが、施設関係者は「途中で体調が悪化した場合の搬送先は決まっておらず、不安はある」と課題を挙げた。

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 訓練は柏崎市の「にしかりの里」から、要支援者役の東電社員が車椅子で福祉車両に乗り込み、特養職員ら3人とともに出発。北陸道や日本海東北道を通って村上市まで向かった。

 約2時間かけて到着した「...

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