9月4日に82歳で死去した歌手の橋幸夫(本名:橋幸男)さんの通夜が9日、東京・小石川の「浄土宗 無量山 傳通院」にてしめやかに営まれた。
橋さんの遺影には、2024年10月31日に写真家・山岸伸氏が撮影した写真が採用された。祭壇は、紫色を中心に、トルコ桔梗、カーネーション、バラ、胡蝶蘭、カサブランカを中心に約3万本の花を用い、橋さんの熱海の自宅から見えたという富士山をテーマにした。
通夜前には、橋さんに静岡県警察本部から感謝状が送られた。通夜には、三田明、錦野旦、鳩山由紀夫ら約700人が参列した。
橋さんは、1943年5月3日生まれ、東京都出身。中学2年より歌を作曲家・遠藤実師に師事。高校1年でオーディションに合格し、60年に「潮来笠」でデビューして日本レコード大賞新人賞に輝き、舟木一夫、西郷輝彦さん(2022年死去)と「御三家」と呼ばれ、NHK紅白歌合戦に17回連続を含む通算19回出場した。「いつでも夢を」(吉永小百合とのデュエット、1962年)と「霧氷」(1966年)で日本レコード大賞を受賞するなど、多数のヒット曲を生んだ。
2023年5月に歌手活動を引退。その後ファンの声を受けて復帰。アルツハイマー型認知症を明かしながら、ステージで歌い続けていた。
【橋幸夫さんに関する主な記録※オリコン調べ(2025年9月8日付現在)】
■シングル累積売上枚数TOP3
1位:「子連れ狼」(1971年12月25日発売)累積売上枚数41.1万枚/最高位10位
2位:「京都・神戸・銀座」(1969年3月5日発売)累積売上枚数19.3万枚/最高位10位
3位:「思い出のカテリーナ」(1967年12月5日発売)累積売上枚数8.6万枚/最高位13位
■関連作品記録(アルバム)
『あまちゃん歌のアルバム』(2013年8月28日発売)累積売上枚数16.9万枚/最高位1位
※橋幸夫/吉永小百合「いつでも夢を」収録
「オリコン週間シングルランキング」は「1968年1月4日付」よりスタート。
「オリコン週間アルバムランキング」は「1970年1月5日付」よりスタート。