県内は3日、気圧の谷の影響で上越地方を中心に激しい雨が降った。上越市の国道8号で落石が発生し1人が軽傷を負ったほか、土砂の流入で一部区間が9時間半にわたって通行止めとなった。県運転免許センター上越支所が床上浸水するなど、上越市を中心に建物への浸水被害が発生した。
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新潟地方気象台によると、降り始めから3日午前11時までの降水量は、上越市川谷で119・0ミリ、上越市大潟で114・5ミリ。村上市でも104・0ミリを観測した。
上越市などによると、国道8号の落石は3日午前7時ごろに名立区で発生。道路脇の斜面が崩れて直径約20センチの石が通行中の乗用車に当たり、助手席の70代女性が左腕と左胸を打撲する軽傷を負った。
この影響で上越市加賀町-名立小泊の14キロが午前11時半過ぎから通行止めとなった。安全確認が広範囲にわたり、復旧は約9時間半後の午後9時過ぎだった。
北陸道や上信越道でも大雨の影響で一部区間が4時間超にわたり通行止めとなった。上越市の県道大瀁(おおぶけ)直江津線は3日午後10時時点で通行止めが続いている。
上越市によると、市内では県運転免許センター上越支所のほか、建物2棟で床上浸水、26棟で床下浸水の被害が出た。
県のまとめでは、このほか、新潟市と三条市でも住宅2棟が床下浸水。県道では道路冠水などで4カ所が一時通行止めとなった。新潟東港では、落雷による停電の影響でガントリークレーンが一時停止した。
JR東日本新潟支社によると、特急と普通列車の計145本が運休するなどし、約3万5000人に影響した。4日は特急しらゆきが区間運休、信越線直江津-柿崎が終日運転を見合わせる。北越急行ほくほく線は設備の点検のため、くびき-直江津で終日運転を見合わせる。
気象台によると、4日の県内はおおむね晴れるが、午後に上中下越の一部で雷雨となる可能性がある。
道路情報
高田河川国道事務所によると、国道8号の上越市加賀町の加賀交差点から名立小泊のうみてらす名立入口交差点までの約14キロ区間で、土砂が流入し、3日午前11時40分から全面通行止めを開始したが、午後9時15分に通行止めは解除された。
雨のため北陸道と上信越道の一部区間が通行止めとなっていたが、3日午後4時までにすべて解除された。
糸魚川署によると、3日午前10時前には、糸魚川市梶屋敷の国道で、車両運搬車(キャリアカー)の荷台が燃えて爆発音がしたと、運転手の男性から110番通報があった。男性はのどの痛みを訴えて市内の病院に搬送された。
糸魚川署によると、キャリアカーは荷台に車6台を積んでおり、出火原因を調べている。火災の影響で国道8号が約2時間にわたり通行止めとなった。
北陸道・柿崎IC-能生IC(上り線)、上信越道の上越高田IC-上越JCT(下り線)で通行止め(通行止めは解除されました)
鉄道運行情報
直江津駅冠水で9月4日も運転見合わせ…JR信越線は直江津ー柿崎区間、トキ鉄は終日全線で
停電情報
加茂市で停電(解消しました)
佐渡市で停電(解消しました)
新潟市北区で停電(解消しました)
上越市で停電(解消しました)
その他の影響
貯水率
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