
原子力規制委員会の委員就任会見で抱負を述べる神田玲子氏(右)と、新たに委員長代理に就いた杉山智之氏=19日、東京・六本木
原子力規制委員会原発推進を担う経済産業省から安全規制の役割を分離させ、原子力規制に関する業務を一元化した組織。東京電力福島第1原発事故を受けて発足した。国家行政組織法3条に基づき、人事や予算を独自に執行できて独立性が高い「三条委員会」として環境省の外局に位置付けられる。衆参両院の同意を得て首相が任命する委員長と委員4人で構成する。の委員に就任した神田玲子氏(放射線影響・放射線防護)が19日、東京都内で記者会見した。神田氏は放射線規制や原子力災害医療の分野に30年以上関わっており「専門性や経験を社会の役に立てたい」と抱負を述べた。
任期満了で退任した伴信彦氏の後任として19日付で就任した。神田氏は量子科学技術研究開発機構(QST、千葉県)で放射線医学研究所長や機構の理事などを歴任している。
会見で神田氏は、...
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