JR小千谷駅前。錦鯉の形をしたトンネルがある=小千谷市東栄1

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に同意するのか、しないのか-。国からの要請を受け、新潟県は選択を迫られています。花角英世知事は県民の受け止めを見極めて判断すると公言し、その判断材料は間もなくそろう見通しです。再稼働の是非は知事の政治判断に委ねられていますが、肝心の新潟県民はどう考えているのでしょう。新潟日報の記者が全37市区町村、県内津々浦々を訪ね、再稼働問題への率直な意見に耳を傾けます。

 闘牛や錦鯉で知られる小千谷市は、東京電力柏崎刈羽原発から半径5〜30キロ圏の避難準備区域(UPZ)にあります。秋晴れの空が広がった11月7日、市内の商店街や公園を歩き、取材しました。

◆「福島の二の舞は嫌だ」「核のごみ将来の負担に」と反対の声

 市中心部にある本町商店街...

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