第8弾 阿賀路

<下> 阿賀町編
日本一の将軍杉に感嘆
新潟日報 2022/04/27
水森かおりさんが旅の終わりに訪れたのは、山々に囲まれ、豊かな自然が広がる阿賀町。町の中央を流れる阿賀野川に沿って国道49号を進み、まずは岩谷地区へ。お目当ては樹齢推定約1400年の「将軍杉」だ。

将軍杉は、阿賀で晩年を過ごしたと伝わる陸奥鎮守府将軍・平

小雨が降る中、「みかわ史探会」顧問の阿部明夫さん(88)が水森さんを出迎え、「将軍杉は町でなく、国に認められた天然記念物なんですよ」と紹介した。たくましくそびえ立つ将軍杉の姿に、水森さんは「すごく立派で迫力があった」と圧倒された様子。「神秘的で、パワーをもらえた気がする」と話した。
将軍杉
場所:阿賀町岩谷2242
落書庵
電話:0254-99-2639
趣深い雁木、絵付け体験も
次なる目的地は、町の中心部に位置し、会津藩の西の玄関口として栄えた津川地区。旧津川町は「
「この辺りでは雁木を『とんぼ』といい、
明治時代にこの地を訪れた英国の旅行家、イザベラ・バードも目にしたという「とんぼの通り」を歩き、津川の歴史に触れた水森さんは「情緒があってすてきな場所でした」と感慨深そうに話した。

最後に訪れたのは、
館長の大堀洋之さん(44)から説明を受け、いざスタート。「実は絵が苦手で…」と自信なさげな表情を浮かべる水森さんだったが、下絵もそこそこに、思い切った筆遣いを披露。「おでこが寂しいかな」「口元はにっこり笑わせよう」と筆を進め、1時間足らずで完成させた。
ポイントは最後に描き足した黄色のひげ。大堀さんも「アクセントが効いていますね」とうなずいた。水森さんは「いつか狐のお化粧にも挑戦してみたいな」と興味津々だった。
約15年ぶりに阿賀町を訪れたという水森さん。「初めて町をゆっくり巡ることができて楽しかった。歴史を感じる趣深いスポットがたくさんあって、人も温かい。またお邪魔したいです」と笑顔で語った。

雁木の通り
場所:阿賀町津川
問い合わせ:阿賀町観光協会
0254-92-0220
狐の嫁入り屋敷
住所:阿賀町津川3501-1
問い合わせ:阿賀町観光協会
0254-92-0220
