イタリアで開催中の「第81回ベネチア国際映画祭」で現地時間4日夜、細田守監督の新作『果てしなきスカーレット(英題:Scarlet)』の公式上映が行われ、細田監督とボイスキャストを務めた芦田愛菜、岡田将生がレッドカーペットに登場した。
【画像】レッドカーペットに映える芦田愛菜のドレス(全身ショット)
とりわけ注目を集めたのは、海外映画祭への初参加となった芦田の装い。鮮やかなブルーのワンショルダードレスに身を包んだ芦田は、シンプルでありながらもエレガントなスタイルを披露。華やかな舞台にふさわしい気品ある姿で観客やメディアの視線を釘付けにした。
芦田は「作品を楽しみにしてくださっていたお客様がたくさんいらっしゃって、スカーレットや聖や監督の写真を持って、サインをお願いされる方もいて、その気持ちがうれしかったです!」と笑顔でコメントした。
上映会場となった「パラッツォ・デル・シネマ」内のサラ・グランデ(1032席)は、チケットが発売開始からわずか20分で完売。幅広い年齢層の観客が、細田監督の最新作のワールドプレミアを見届けた。
本編終了後には、エンドロールの最中から拍手と歓声が湧き起こり、10分以上に及ぶスタンディングオベーションが続いた。細田監督は「みんなに届いた感じがすごくわかって、届いたよって拍手をして伝えてくれたので、それがすごくうれしかったです!」と感激。
芦田は「皆さんと一緒に、同じ場面で同じ瞬間に見ることが出来て、すごく楽しかったですし、上映後に笑顔で拍手をしてくださったその笑顔がうれしかったです」と語り、岡田も「この空間が幸せ過ぎて、ダイレクトに観てくださった方々の映画に対する想いが伝わってきたので、すごくうれしかったです。一生忘れない時間になったと思います」と語った。
本作は、「人は何のために生きるのか」という根源的なテーマを描く骨太な物語。主人公は、中世の王国の王女・スカーレット。父を殺され、復讐に取りつかれた彼女は、失敗して命を落としたのちに“死者の国”で再び宿敵への復讐を果たそうとする。
芦田は主人公スカーレットの声を、岡田はスカーレットと“死者の国”で出会い、旅を共にする現代日本の看護師・聖(ひじり)を演じる。日本では11月21日より全国公開。