俳優の中条あやみが22日、映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』完成披露試写会上映前舞台あいさつに登場し、大粒の涙をこぼす場面があった。、
【集合ショット】誇らしげな顔を浮かべる當真あみ、齋藤潤ら豪華出演陣
本作は、芥川なお氏による純愛小説を原作に、『余命10年』『いま、会いにゆきます』などを手掛けた脚本家・岡田惠和氏と、「美しい彼」シリーズの酒井麻衣監督が初めてタッグを組み実写化した。
主人公は、病弱で家の中でしか過ごせなかった少女・桜井萌(當真)。15歳の冬、医師から余命半年を宣告された萌は、悲しみに暮れる家族をよそに高校へ通うことを決意する。そこで出会った同級生・佐藤日向(齋藤潤)に突然告白し、恋人同士となった二人は、少しずつ心の距離を縮めていく。
やがて、萌の誕生日に“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という伝説の満月「ストロベリームーン」を見に行く夢を叶えるが、その日を境に萌は姿を消してしまう。なぜ彼女は突然いなくなったのか。そして13年後、日向が知ることになる萌の真実とは――。
萌のたった一人の親友・高遠麗(池端杏慈)、日向の友人フーヤン(黒崎煌代)とカワケン(吉澤要人)、そして萌の父・康介(ユースケ・サンタマリア)と母・美代子(田中麗奈)らが、萌と日向の恋を後押しし、愛情深く支えていく。13年後の日向役は杉野遥亮、麗役は中条が演じる。
中条は「こんなにプレッシャーを感じる作品はなかった」と吐露。「それぞれがこの人しかいないと思うキャスティング。途中でいきなり13年後をやるっていうのはプレッシャーというか、事前にみんなの映像をみて、すごくよくて」と振り返った。
意気込んでのぞんだ撮影期間には、「萌ちゃんと会う機会がなかったので、ずっと待ち受けを萌ちゃん、あみちゃんの写真にしていました」と告白。當真が「ありがとうございます。めちゃくちゃうれしいです」と笑顔で返すと、「告白しちゃった!」と照れ隠しに声をあげ、「ちょっと気持ち悪くないですか?」と不安もチラリとのぞかせた。
完成した作品を見たときの感想を聞かれ、「自分の作品ってなかなか客観的な目で見られなかったりすることもあるんですけど、もうずっと泣いていて。終わった後、試写室から出て監督の顔見た瞬間に決壊が壊れたみたいにが―って泣き始めちゃって」と振り返り、「あれはなんだったんですかね、監督」と冗談交じりに監督に振りながらも、その目はじわじわと赤く変化。「思い出しただけでうるうるしちゃう…」といいながら、涙が止まらなくなり、はずかしそうに顔を拭った。
作品について、中条は「本当の時間がこの映画にはあったなっておもって。いい映画です。皆さん観てください」と呼びかけた。
ほかに、池端杏慈、杉野遥亮、田中麗奈、ユースケ・サンタマリアが登壇した。