
寝たきりの要配慮者役の住民をストレッチャーを使って福祉車両へ移動させた訓練=2月12日、柏崎市西山町妙法寺
冬季に東京電力柏崎刈羽原発で重大事故が起きた際に備えるため、2月12日に新潟県の柏崎市と刈羽村で新潟県の住民避難訓練が行われた。視察した桜井雅浩・柏崎市長や参加住民らは大雪を想定した対応に甘さがあると指摘した。大雪などで孤立した地区の住民を自衛隊が救出する訓練についても、すぐに避難しなければならない中で自衛隊がいつ来るのかとの不安の声が上がり、依然として課題が多く残されていることが浮き彫りになった。
◆柏崎市・要配慮者の福祉車両への移動 市民「時間がかかりすぎ」
柏崎市西山町妙法寺地区では、通常の避難が困難な要配慮者の訓練が冬季に初めて行われた。寝たきりや車いす利用の人を想定し、関係機関が避難させる手順を確認した。ただ、実際の積雪を想定した場面は少なく、...
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