
「現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた」の表紙
マタギの村で知られる新潟県村上市山北地区山熊田の大滝ジュンコさん(46)が、「現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた」(山と溪谷社)を出版した。友人に「マタギと飲もう」と誘われて訪れたのが縁で、マタギの頭領と結婚。男衆総出でクマを狩る女人禁制のマタギの暮らしを妻の目線で描いた。集落に千年以上伝わる「羽越しな布(ふ)」作りの伝承者でもある大滝さんは「山熊田の面白さを本で追体験してほしい」と話している。
埼玉県出身で現代アート作家の大滝さんは10年前、友人の紹介で山熊田集落のマタギとの飲み会に参加。そこでマタギを束ねる剛さん(62)と出会った。
寡黙で不器用だが優しい剛さん...
残り491文字(全文:791文字)