さらし姿の男衆が体をぶつけ、熱気に包まれた「裸押し合い大祭」=3月2日夜、南魚沼市浦佐
さらし姿の男衆が体をぶつけ、熱気に包まれた「裸押し合い大祭」=3月2日夜、南魚沼市浦佐

 日本三大奇祭の一つといわれる「裸押し合い大祭」が3月2日夜、新潟県南魚沼市浦佐の毘沙門堂普光寺で開かれた。大人のほか、5年ぶりに地元中学生による水行と裸押し合いも行われ、新型コロナウイルス感染症流行前の形に完全復活した。さらし姿の男衆が福餅などを求めて激しくぶつかり合い、外の冷え込みとは対照的に、堂内は熱気に包まれた。

 大祭は807(大同2)年に坂上田村麻呂が毘沙門堂を建てた際、住民と五穀豊穣(ほうじょう)などを祈り、歌い踊ったことが始まりとされる。2018年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 水行で身を清めた参加者が午後6時半過ぎ、縁起物をまいてくれという意味の「サンヨ、サンヨ」という...

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