2月に亡くなった小澤征爾さんを追悼するコンサートが10月4日、新潟県南魚沼市上野の関興寺本堂で開かれる。小澤さんが設立にかかわった新日本フィルハーモニー交響楽団の4人が出演する。

 小澤さんは1993年8月、全国の小学校や寺院などで開催するコンサートキャラバン演奏会で関興寺を訪問。世界的チェロ奏者のロストロポービッチさんら16人が3曲を演奏した。

 小澤さんが亡くなった頃、寺の片付けをしていた杉岡明全住職(59)が、31年前に小澤さんらが書いたサイン色紙が出てきたことで「仏縁を感じ」、追悼演奏会を企画した。

 関興寺は毎年10月4日、「妙音チャリティーコンサート」と題し、演奏会などを開いており、今回は「追悼の夕べ」として開催する。

 当日は新日本フィルメンバーによる弦楽四重奏で、バッハの「G線上のアリア」、モーツァルト「ディベルティメントK.136」などを演奏する。

 開演は午後6時半。前売り券は3000円(当日は3500円)。問い合わせは関興寺、025(783)2111。