
茂木健一郎さん(撮影・徳丸篤史)
過去最多の9人で争われた自民党総裁選で、高市早苗さんとの決選投票を制した石破茂さんが1日、第102代の内閣総理大臣に就任された。新内閣発足後の記者会見で「経済成長の起爆剤として、地方創生に強い決意を持って取り組んでいく」と表明した。ぜひ実行してもらいたい。鳥取県出身の初の首相として、期待が高まる。
かつて仕事で鳥取を訪れた時、(帰りに)空港へ向かうタクシーで運転手さんとお話ししたことがある。石破さんが総理大臣になったら何を求めるかと尋ねると「地方に住む人の気持ちを中央に届けてほしい」と言われたのを鮮明に覚えている。
全国各地へ行くたびに感じるのが、地方と中央の関係を見直すことの大切さである。...
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