茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)
 茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)
 米カリフォルニア州ロスガトスのネットフリックス本社に掲げられたロゴ=2022年4月(ゲッティ=共同)
 23年WBCの平均世帯視聴率
 23年のWBC決勝、米国のトラウト(27)を空振り三振に仕留めて優勝を決め、ガッツポーズの大谷翔平(左)と捕手中村悠平=マイアミ(ゲッティ=共同)
 23年WBC優勝の瞬間、帽子を投げて喜ぶ大谷=マイアミ(共同)
 大谷の母校がある岩手県花巻市での23年WBC決勝のパブリックビューイング
 主なインターネット動画配信によるスポーツ中継
 茂木健一郎さん(撮影・米丸悟)

 来年3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本での放送が、アメリカの動画配信大手ネットフリックスの独占になると発表された。テレビの地上波やBSでの中継計画はなく、衝撃をもって受け止められている。

 2023年の前回大会は、地上波とインターネット配信で中継され、高い視聴率を記録。次回も、大谷翔平選手の出場への期待など、盛り上がりが予想されていただけに、落胆の声は大きい。地上波で報道目的のハイライト映像などは流せても、リアルタイムで試合を見られなくなってしまうのだ。

 このニュースに対する世間の驚きや不満は、地上波をはじめとする既存メディアへの期待が依然として存在することを示した...

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