新日本プロレスの棚橋弘至、ウルフ・アロンが30日、東京・歌舞伎町シネシティ広場で『WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』公開記者会見を開いた。
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冒頭、1人で棚橋は登場。「新日本プロレス、100年に1人の逸材、そして代表取締役社長、そして引退まで残り96日の棚橋弘至です」と自己紹介し、会見開始の直前に雨が降り出すハプニングについて「振ってきましたね。昔は(ニックネームが)『太陽の天才児』だったんですけどね」と苦笑いを浮かべた。
引退の日であるイッテンヨンまで残り100日を切った。「あまり心境的には変わっていない。日々、全力で練習して、トレーニングして、生きる。その積み重ねだった。日常の変化はないですね」と心境を明かした。1年2ヶ月あった引退ロードも最終盤。やっておきたいことについては「いろいろありますけど、1個だけ。腹筋を割りたい。4年ぐらい言ってますけど」と笑わせながらも「笑い話抜きにやりますよ」と宣言していた。
1992年から毎年1月4日に東京ドーム大会を開催してきた、新日本プロレス。この「1.4」(イッテンヨン)は、日本はもとより世界のプロレスファンにも広く知られる世界最大級のプロレス大会で、2007年から大会名を『WRESTLE KINGDOM』とし、レッスルキングダムは2026年で20回目となる。来年の「1.4」東京ドーム大会では、棚橋が引退、ウルフがデビューすることが決まっている。
1999年に新日本プロレスでデビュー以降、アントニオ猪木が創設し、世界のプロレスラーが憧れる存在となったチャンピオンベルト「IWGPヘビー級王座」を8度戴冠(最多記録保持者)。真夏の最強戦士決定戦「G1 CLIMAX」3度優勝。2023年12月から新日本プロレス代表取締役社長にも就任した、“100年に一人の逸材”棚橋弘至が、同大会で26年のプロレスラー生活に終止符を打つ。
現在「棚橋弘至ファイナルロード」として引退への道を一歩ずつ歩んでいる棚橋。人気低迷の苦しい時期を乗り越え、プロレス復権の旗頭を務めてきた引退試合には世界中のファンが注目している。
そして、ウルフ・アロンは、東京五輪金メダリスト、五輪2大会連続メダリスト。柔道・男子100キロ級を引退後、新日本プロレスへの入団を正式発表した。日本選手で五輪金メダリストのプロレス転向は史上初。「1.4」東京ドーム大会でプロレスデビュー戦を迎える。
チケットの一般販売は、あす10月1日から。