まつのやま学園の児童生徒に被爆体験や原爆の恐ろしさを語るランメル幸さん(右)と夫のチャールズさん=十日町市松之山
まつのやま学園の児童生徒に被爆体験や原爆の恐ろしさを語るランメル幸さん(右)と夫のチャールズさん=十日町市松之山

 被爆体験をカナダで語り継ぐ広島市出身の女性が、新潟県十日町市松之山の小中一貫校「まつのやま学園」で平和について考える授業を行った。カナダ人の夫と共に5〜9年生44人に原爆の悲惨さを伝え、「世界に羽ばたき、平和を伝えていってほしい」と呼びかけた。

 授業を行ったのは、カナダ・ノースバンクーバー市在住のランメル幸さん(87)と、夫のチャールズさん(84)。カナダの学校などで被爆体験を語る活動をしている。まつのやま学園在校生の祖父母と知人である縁で、4月11日に訪れた。

 幸さんは8歳だった1945年8月6日、広島の国民学校の校庭で被爆した。爆心地から約4キロの場所にあり、砂ぼこりが舞い上がって「何も...

残り393文字(全文:693文字)