2014年に新潟県新発田市の会社員女性=当時(20)=が殺害された事件で殺人などの罪に問われ、一審新潟地裁で無期懲役の判決を受けた被告の男(41)の控訴審判決が5月17日、東京高裁で言い渡される。検察側は死刑を主張し、弁護側は無罪を訴えている。被告は別の事件で無期懲役が確定。その後に審理された裁判員裁判の判決を、高裁がどう判断するのかが注目される。

 女性は2014年1月に行方不明となり4月、新発田市内の小川の中で遺体で発見された。22年11月の一審判決は「被告が犯人であることは間違いない」とし、起訴された殺人、強制わいせつ致傷、わいせつ目的略取・誘拐の全ての罪を認定。「犯罪類型として極めて悪質だ」とした。

 量刑については、別の事件の確定判決がどの程度影響したかには言及せず、同種の事案の多くが無期懲役となった傾向を挙げ、求刑の死刑を避けた。

 控訴審で、...

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