坂田英子医師
坂田英子医師

 乳がん検診(マンモグラフィー)の結果、マンモトームという検査が必要だと言われました。石灰化の異常と書かれていましたが、どういうことなのでしょうか。また、どんな検査なのでしょうか。自覚症状は全くありません。(長岡市・62歳女性)

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 乳がんの早期発見には定期的な乳房のセルフチェックと、マンモグラフィーでの検診が最も重要です。

 マンモグラフィー検査では石灰化が白く写ります。石灰化とは、乳腺の中にカルシウムが沈着した状態を指します。石灰化が生じても自覚症状が出ることはありません。石灰化する原因はさまざまで、多くはがん化することがない良性石灰化であり、心配し過ぎることはありません。しかし、中には乳がんに伴って生じる石灰化があり、その形と広がり(分布)により、2次精密検査が必要と判定されます。

 2次検査では超音波エコー検査を行います。エコー検査で病変部位が同定できる場合は、病変の位置に細い針を刺し細胞を取る細胞診や、局所麻酔を使用し一回り太い針を刺し組織を取る組織診(針生検)を行います。

 エコー検査で病変がはっきりしない場合には、マンモトーム生検(吸引式乳房組織生検)が診断に有効です。角度を変えてマンモグラフィーを撮影しながら石灰化の位置を特定して、針生検よりもやや太い針を用いて吸引しながら組織を採取する検査です。実施できる医療施設は限られます。針生検と比べ、検査時間が約40分と長く費用も高額ですが、マンモトーム生検で見つかる乳がんは早期であることが多く、手術を行うことで完治も期待できます。

 適切な検査を受け、早めに対処することが重要です。

(新潟市民病院・乳腺外科)