原浩昭医師
原浩昭医師

 緑内障の点眼薬を約10年使用しています。薬によるかゆみと不快感がつらく、手術を検討しています。主治医には「薬を続けましょう」と言われました。手術を希望するタイミングを教えてください。(新潟市中央区・56歳女性)

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 緑内障は視神経がダメージを受け、視野が欠けていく病気です。視野の異常が出た時には、既に多くの神経細胞が失われているとされています。

 緑内障の治療には、点眼を主とする薬物療法と手術療法があります。年齢、全身状態、眼圧、視野、病型、視神経障害の程度や進行速度によって、治療法を選択します。

 薬物療法は、単剤療法、または薬効の異なる複数の点眼剤を組み合わせた併用療法で、緑内障の進...

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