本田耕平医師
本田耕平医師

 長年春から秋にかけて花粉症に悩まされています。薬は眠気が心配で量を減らしています。何か他にいい治療法はありますか。(新潟市東区・52歳女性)

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 花粉症の有病率は年々増加しており、現在約40%の方がスギ花粉症をはじめ何らかの花粉症を発症していると報告されています。また患者の低年齢化もみられ、5~9歳の約30%の子どもにスギ花粉症を確認したとの報告もあります。

 花粉症の原因としては、春のスギ花粉が最も一般的ですが、春から夏はイネ科花粉、秋はブタクサなどの雑草の花粉が原因となっています。

 喘息、アトピー性皮膚炎などの他のアレルギー疾患とは違い、花粉症は一度発症すると自然に症状が治まる割合は低く、毎年症状が続くこととなります。

 治療はマスク、メガネなどで花粉暴露を避けることが第一ですが、抗ヒスタミン薬が広く使用されています。眠気が少ないタイプのものも多いですが、人によっては眠気が生じる場合もあります。

 スギ花粉症の根本治療として近年「舌下免疫療法」が保険適応になりました。原因物質のスギを少量から徐々に量を増やし、舌の下に繰り返し投与することによって体を原因物質に慣らして症状を和らげる、根本的な体質改善を図る治療法です。効果が出るまでには数カ月かかりますので、11月下旬ごろまでには治療を開始することをお勧めしています。治療期間は3~5年間が推奨されています。ご希望の方は近くの耳鼻咽喉科までご相談ください。

(魚沼基幹病院・耳鼻咽喉科)