
佐渡ケ嶽猪之助の資料を展示する安照寺本堂で、猪之助について説明する梶井照雄さん=佐渡市春日
大相撲で大関昇進を決めた琴ノ若関が所属する佐渡ケ嶽(さどがたけ)部屋。200年以上の歴史がある部屋名のルーツともいわれるのが、新潟県佐渡島出身の江戸時代中期の力士、佐渡ケ嶽猪之助(いのすけ)だ。猪之助の菩提(ぼだい)寺という縁もあり、佐渡ケ嶽部屋を長年応援している安照寺(春日)の住職、梶井照雄(しょうゆう)さん(76)は、子どもの頃に来島した琴ノ若関の成長に「夢のようだ」と喜び、さらなる活躍を願っている。
大相撲人気が沸騰した昭和の「栃若時代」に、相撲に夢中になったという梶井さん。相撲研究家と交流する中で、猪之助についても調べた。
大正時代に記された「佐渡人物志」によると、猪之助は現在の佐渡...
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