かやぶき屋根の材料となるカヤ(ススキ)を丁寧に刈り込む住民たち=2020年12月、佐渡市小倉
かやぶき屋根の材料となるカヤ(ススキ)を丁寧に刈り込む住民たち=2020年12月、佐渡市小倉

 文化庁は3月13日、国宝・重要文化財などの建造物修理に使う資材を供給する「ふるさと文化財の森」に、新潟県の佐渡市や福島、長野、熊本各県の4カ所を19日付で追加すると発表した。新潟県での指定は初。全国で計92カ所となる。所有者が申請すれば国が管理費の一部を補助し、資材の安定供給を支援する。

 4カ所のうち、佐渡市の「佐渡島茅場(さどがしまかやば)」と長野県小谷村の「雨中ショクの茅場」はススキなどの茅、福島県西会津町の「西会津のキリ林」と熊本県高森、山都両町の「阿蘇南郷檜の森」はそれぞれキリとヒノキを供給する。

 佐渡市内では文化財の保全活動をしている佐渡古文化保存協会が、茅場整備に力を入れている。...

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