
新潟地裁
膵臓がんの治療で新潟大学医歯学総合病院(新潟市中央区)に入院していた新潟市の男性=当時70代=が死亡したのは、病院側の処置が不十分だったためだとして、遺族が4月2日までに、病院を運営する新潟大(新潟市西区)に約2300万円の損害賠償を求める訴訟を新潟地裁に起こした。
訴状などによると、男性は膵臓がんの疑いで2019年10月に入院。抗がん剤や高カロリーの栄養剤、ステロイドを投与する治療を受けていたところ、12月に亡くなった。
遺族側は、男性は栄養剤やステロイドにより高血糖状態となり、体調が悪化して死に至ったと主張。病院が男性の入院から約2カ月間、血糖値を検査せず、注意義務違反があったと指摘。高...
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