あでやかな踊りや、太鼓や唄との共演が観客を魅了した公演「〜春の佐渡でおどる〜」=佐渡市中興
あでやかな踊りや、太鼓や唄との共演が観客を魅了した公演「〜春の佐渡でおどる〜」=佐渡市中興

 新潟県佐渡市と東京で活動する日本舞踊家、西崎櫻鼓(さくらこ)さんの佐渡での初公演「〜春の佐渡でおどる〜」が4月7日、金井能楽堂で開かれた。太鼓芸能集団「鼓童」の名誉団員も共演し、訪れた約150人があでやかな踊りや、異分野のコラボレーションを楽しんだ。

 第1部は西崎さんが「娘道成寺」を披露。上演前に舞踊研究家の村(むら)尚也(なおや)さんが解説した。「手ぬぐいは女性の恋心を表すなど小道具にはメッセージが込められている」と説明すると観客は興味深げに聞き入った。

 娘道成寺は嫉妬から蛇になり、男もろとも寺の鐘を焼き溶かした姫の霊が再び鐘に取りつくという物語。西崎さんは細やかに、恋する女性のさまざまな...

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