広い放牧場で伸び伸びと過ごす牛たち=4月30日、佐渡市の経塚放牧場
広い放牧場で伸び伸びと過ごす牛たち=4月30日、佐渡市の経塚放牧場

 冬季、畜産農家の元で過ごした繁殖牛(雌牛)を屋外で育てる放牧が、新潟県佐渡市内各地の市営放牧場で始まった。小佐渡山地にある経塚放牧場では4月30日に受け入れが始まり、牛たちは広大な牧草地で走り回ったり、草を食べたり、伸び伸びと過ごしている。

 牛の放牧は、畜産農家の負担軽減を目的に11月下旬まで行われる。運動不足の解消やストレスを発散させることで、繁殖にいい影響があるという。

 標高約500メートルの経塚放牧場では、12頭が妊娠の有無などの検査を受け、次々と放牧場に送り出された。経塚放牧場を管理する山田一幸さん(65)は「元気に過ごして、立派な赤ちゃんを産んでほしい」と話した。

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