3時間ほど古道を歩き、佐渡金山のルーツを巡った参加者=佐渡市
3時間ほど古道を歩き、佐渡金山のルーツを巡った参加者=佐渡市

 世界文化遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」の構成資産を巡る古道トレッキングが、新潟県佐渡市で開かれた。市民ら約50人が、鶴子銀山と相川金銀山をつなぐ約4・5キロを歩いた。急な坂道やぬかるんだ道を進みながら、当時の繁栄ぶりや労苦に思いをはせた。

 個人での見学が難しい古道を知ってもらおうと、市民団体「佐渡を世界遺産にする会」などが、4月27日に主催した。

 鶴子銀山では、巨大なクレーター状の露頭掘り跡や、代官屋敷跡を見学した。色とりどりの山野草が咲き、鳥のさえずりが響く穏やかな気候だったが、高低差のある道中ではロープを頼りに歩く場面も。苦戦する参加者にガイドが「当時の人たちも往来がきつかった...

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