
新型コロナウイルスの感染拡大が東京五輪を揺るがしている。大会は来年7月23日開幕に延期することが決まったが、ウイルス禍は終息の気配を見せず、各競技の代表選考や強化は中断。五輪切符を目前にしていた選手たちはこの事態に戸惑いつつも、懸命に前を向こうとしている。新潟県関係選手の今の思いに迫るとともに、各競技の選考状況をまとめた。(運動部・鈴木孝哉、石井英明)
選手の思いは
アーチェリー 中村美樹(ハードオフ)
「皆が納得できる選手に」

男女3人ずつを選ぶアーチェリー五輪代表最終選考会は、来年3月に開催されることが決まった。代表まであと一歩に迫っていた女子の中村美樹(ハードオフ)は安堵(あんど)の表情を見せつつ、「この人が代表で良かったと思ってもらえる選手になる」と、1年後の...
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