
稲垣平助研究会の山岸利光代表(左)から盾を受け取る広井晃町内会長=長岡市地蔵1の地蔵尊
長岡藩の家老を務めた稲垣平助の娘で、「武士の娘」の執筆で知られる杉本鉞子(えつこ)に光を当てたいと、長岡市の歴史研究グループが、鉞子が生まれたとされる長岡市地蔵の町内会に「生誕の地」と記した盾を贈った。寄贈を受けた町内会では、歴史をテーマとした町おこしをしようという機運が高まっている。
鉞子は1898年に渡米し、1925年に自伝的小説「武士の娘」を出版。米国内で人気を博した国際人だ。鉞子の生年は諸説あるが、平助の日記には「1872(明治5)年に出生」とあり、当時平助は地蔵町で暮らしていた。
盾を寄贈したのは「稲垣平助研究会」。山岸利光代表(71)は「米国に渡り、日米の架け橋となった鉞子は長岡...
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