ソフトウェア ドリブン モビリティがボッシュのモビリティ事業の成長を牽引


ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長 シュテファン・ハルトゥング:「ボッシュは、ソフトウェア ドリブン モビリティの時代において、引き続き業界を形成する重要な役割を担います」
成功への道:ボッシュのブレーキバイワイヤおよびステアバイワイヤ関連事業の2032年までの累計売上高は、70億ユーロ超となる見込み
マルクス・ハイン:「ソフトウェア ドリブン ビークルはユーザー中心で、ソフトウェアのアップデートを通じて常に学習します」
将来の実現可能性: ボッシュは2028年までにビークルモーションマネジメントソフトウェアにさらに数億ユーロ規模の投資を行う予定


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ミュンヘン(ドイツ)– ボッシュはミュンヘンで開催中のIAA モビリティ 2025にて、自動車業界において、ボッシュの名がソフトウェアと切っても切り離せない存在であることを実証しています。ボッシュが、ソフトウェアの可能性に合わせたハードウェアをワンストップで供給していることも、世界的にみて独自の強みとなっています。ロバート・ボッシュ GmbH 取締役会会長のシュテファン・ハルトゥングは、「ボッシュはソフトウェアとハードウェアに精通しています。高度なハードウェアがなければ、どれほど賢いクルマであっても1mmたりとも動きません」と展示会で述べています。 「私たちの目標は、ソフトウェア ドリブン モビリティの時代において、カスタマイズされた高度なソリューションを提供することで、引き続き業界を形成する重要な役割を担うことです」

成功の兆しは当初から見えており、ボッシュはソフトウェア主導の世界で確固たる地位を築いています。一例として挙げられるのは、ボッシュのブレーキとステアリングバイワイヤシステムです。これらは、ソフトウェア ディファインド ビークルや自動運転にとって重要な技術とされています。これはソフトウェアが制御を担い、機械的な接続はもはや不要です。これはボッシュにとって重要なビジネスで、ブレーキバイワイヤおよびステアバイワイヤ関連事業の累計売上高は2032年までに70億ユーロを超えると見込んでいます。この主要技術の市場ダイナミクスは、2030年代にはさらに加速することが予測されています。バイワイヤ技術は、自動車構造全体の将来像を示唆するものです。「将来ハードウェアは、ソフトウェアの要件に適合するように設計されるでしょう」と、ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバー兼ボッシュ モビリティ事業セクター統括部門長であるマルクス・ハインは述べています。


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ボッシュが目指す、車からパーソナルアシスタントへの転換
ボッシュ モビリティの事業は、ソフトウェア ドリブン モビリティにおいて発展を続けており、組み込みソフトウェアを搭載したハードウェアから、サービス、そしてメーカーやパートナーがエコシステムに統合する完全に独立したソフトウェアへと進化しています。「スタンド アローンであろうと相互接続されていようと、標準化されていようと統合されていようと、分離されていようと、お客様のご要望通りにすべてを提供できます」とハルトゥングは述べています。これは明らかにビジネスに影響を及ぼしており、世界的な自動車生産の停滞や需要の低迷、eモビリティ導入や自動運転実現の遅れにもかかわらず、ボッシュ モビリティの業績は今年度、わずかながら成長する見込みです。なお、売上高は2%弱増加すると予想されています。

これまでは、車両は納車された瞬間が最新の状態でした。「しかし将来的には、ソフトウェアは継続的にアップデートされ、AIによって常に学習するようになるでしょう」と、ハインは言います。「何よりも、新しいモビリティはユーザー中心です」とハインは付け加えます。具体的には、ボッシュのビークルモーションマネジメントソフトウェアが、ブレーキ、ステアリング、パワートレイン、シャシーを集中制御して、車両のすべての動きを調整します。そのため個々のシステム間の連携が向上し、ドライバーの好みに合わせて調整することも可能になります。今日は特に滑らかな乗り心地にしたい、明日はもう少し俊敏に走りたい、明後日は揺れの少ない停車を心掛けたい、などの好みが変わっても問題ありません。ボタンひとつで、車両の乗り心地がまったく変わります。またボッシュのビークルモーションマネジメントはハードウェアから切り離されているため、異なる車両アーキテクチャでも簡単に使用可能です。

しかもこれは単なる理論ではなく、すでに実現しています。ボッシュのソフトウェアは欧州、中国、日本など20社以上のメーカーにすでに広く採用されています。ボッシュは今後3年間で、ビークルモーションマネジメントに数億ユーロ規模の投資を行い、すべての領域でモジュラー型のソフトウェアと機能ポートフォリオを拡充する予定です。またボッシュのビークルモーションマネジメントは、バイワイヤソリューションとの組み合わせることで、さらなる性能を発揮します。ソフトウェアがドライバーの操作から独立して、各ブレーキやステアリングのアクチュエータを制御できるようになります。これは、安全性、快適性、そして車両運動性能の向上に貢献します。

ボッシュのスマートソフトウェアがもたらす優位性
ボッシュの先進運転支援システム(ADAS)製品ラインアップもソフトウェア主導です。高度運転支援システムの場合、自動車メーカーは事前に用意された3つのバリエーションから選択でき、その後は迅速かつブランド独自の方法で量産に移行することができます。ここでも、自動車メーカーは要件に応じて、ハードウェアとソフトウェアを統合することも、個別に調達することも可能で、どちらの選択肢でも包括的なアプローチのメリットを享受できます。ボッシュはハードウェアとソフトウェアの相互作用に精通しており、既存の環境にシームレスに統合できる、個別に最適化されたソリューションの提供が可能です。

ソフトウェア観点から設計・開発された最新の車両は、より少数の、しかしながらより高性能な車両コンピューターを使用しています。これはボッシュにとって成長の原動力となっており、ボッシュの高性能コンピューター事業は現在、BMWグループをはじめとする自動車メーカーを顧客に、毎年5%以上の成長を遂げています。ボッシュはまた、運転支援やインフォテインメントなどのさまざまな機能を、単一のコントロールユニットとひとつのSoC(システム オン チップ)に統合した中央車両コンピューターも提供しています。これにより、スペース、コスト、消費エネルギーを削減します。これらのシステムはモジュール型で、異なるメーカーのソフトウェアを柔軟に統合することが可能です。中国では、ボッシュが上海通用汽車(SAIC-GM)に高性能コンピューターを供給し、AIを搭載したコックピットの実現に貢献しています。このAIコックピットにより、ドライバーはごく自然に車に話しかけ、まるで人間のように対話することができます。

ボッシュは知識と専門性によって求められるパートナーに
ソフトウェア主導の未来は、自動車業界を根本から変えつつあります。ボッシュは、この新しい世界がもたらす機会を捉えたいと考えており、そしてそのための好位置につけています。ボッシュほどハードウェアおよびソフトウェアの専門知識と世界的なプレゼンスをシームレスに兼ね備えている企業はほとんどありません。これにより、ボッシュは高度なコネクテッドカーの開発において、柔軟かつ信頼できるパートナーとなっています。つまるところ、新規ビジネスモデルや拡張性の高いソフトウェアシステムに関しては、戦略的パートナーシップが不可欠です。ボッシュはすでに、中国でWeRideやHorizon Roboticsと協力し、運転支援および自動運転のシステムの開発に取り組んでいます。欧州では、ボッシュとフォルクスワーゲングループのソフトウェア開発部門であるCARIADがこの分野で戦略的パートナーとなっています。 ボッシュは、このような提携が今後ますます重要になると考えています。同時に、車両に占めるソフトウェアの割合は拡大し続け、それによりさらに安全で便利なモビリティという形でドライバーにメリットがもたらされるとみています。


本件に関するお問合わせ先
古市、浄土寺
電話:045-605-3010

関連リンク
ボッシュIAAプレスサイト(英語)
https://www.bosch-presse.de/pressportal/de/en/bosch-at-the-iaa-2025-278144.html
IAA出展概要リリース
https://www.bosch.co.jp/press/group-2509-01/