豪雨時の流木対策をまとめた方針案を議論した県の検討会議の最終会合=2月27日、新潟市中央区
豪雨時の流木対策をまとめた方針案を議論した県の検討会議の最終会合=2月27日、新潟市中央区

 豪雨時に災害につながる流木の対策を話し合う新潟県の検討会議の最終会合が2月27日、新潟市中央区で開かれた。危険度の高い山腹斜面での森林整備など、被害軽減に向けた対策を盛り込んだ方針案が示された。県は委員の意見を踏まえ、3月末にも最終報告書を取りまとめて公表する。

 2022年8月に県北地域で発生した豪雨で、流木が建物に大きな被害を及ぼした。発生した流木のうち、65%が山腹の崩壊地が発生源だった。このため方針案では必要に応じ、崩壊リスクが高い山の斜面で木の健全な成長を促す調整伐や、危険木の伐採などを行うとした。

 また、渓流沿いの森林が土砂や流木の一部をせき止めたケースがあったため、緩衝林の整備な...

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