JSファンダリ破産後の事業譲渡先が焦点となっている新潟工場=小千谷市
JSファンダリ破産後の事業譲渡先が焦点となっている新潟工場=小千谷市

 小千谷市に工場を持つパワー半導体受託生産のJSファンダリ国内初の独立系半導体受託生産企業として2022年設立。日本政策投資銀行系ファンド「マーキュリアインベストメント」(東京)から80億円、企業助言「産業創成アドバイザリー」(東京)から21億円の出資、第四北越銀行(新潟市中央区)などから計100億円の融資を受けて、米半導体大手オン・セミコンダクターの工場を引き継いだ。今年7月、総額約161億円の負債を抱えて東京地裁に破産申請した。(東京)の破産申請から間もなく2カ月。工場を引き継ぐ事業者は入札などを経て決まる見込みだが、譲渡の具体的な動きは明らかになっていない。一方で解雇者への再就職支援が進んでおり、新たな事業者が決まっても人材確保の難航も指摘される。空白期間の長期化に伴い、工場再開のハードルが上がることも予想される。(報道部・田中信太朗)

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