小2女児殺害事件の裁判員裁判初公判を前に、新潟地裁の裏口に入る、被告が乗っているとみられるワゴン車=8日、新潟市中央区
小2女児殺害事件の裁判員裁判初公判を前に、新潟地裁の裏口に入る、被告が乗っているとみられるワゴン車=8日、新潟市中央区

 新潟市西区で下校中の小学2年生の女児=当時(7)=が殺害された事件で、殺人など七つの罪に問われた被告の男(25)の裁判員裁判の公判が8日、新潟地裁(山崎威裁判長)で始まった。被告は「首は絞めたが、静かにしてもらうためで殺意はありませんでした」とはっきりとした口調で殺人罪を否認し、強制わいせつ致死罪も否定した。

 冒頭陳述で、検察側は犯行の経緯について、事件のあった昨年5月7日、被告がわいせつ目的で下校中の小学生の女児を軽乗用車で物色していたと指摘。夕方に同区のJR越後線脇の路上を1人で歩いていた被害女児に、背後から車をぶつけた上で車内に連れ込んだとした。

 また、検察側は被告が車内で女児の首を絞...

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