新潟市西区の女児殺害事件で殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われ、昨年12月に新潟地裁で無期懲役の判決を受けた元会社員の被告の男(26)の控訴審初公判が24日、東京高裁(大善文男裁判長)であった。検察側は被告の犯行には強い殺意があり、生命軽視の姿勢が明らかだとして改めて死刑を求めた。弁護側は殺意や生前のわいせつ行為はなかったとして有期刑が妥当と主張した。

 検察側は司法解剖を担当した医師の調書から「女児が脱力してから2分以上、首を絞めており、殺意は強固」と強調。量刑は不当で死刑が相当だとした。また、首を絞めた行為が「気絶させるためだった」として、殺害の計画性を認めなかった一審判決は事実誤認と主...

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