
多くの観客を魅了した伝統の大須戸能=4月3日、村上市大須戸
新潟県村上市大須戸集落に伝わる県無形文化財「大須戸能」の定期能が4月3日、集落の八坂神社能舞台で上演された。春らしい陽気の下、市内外から訪れた人たちが、きらびやかな装束を身に着けた住民たちが演じる舞を楽しんだ。
大須戸能は、江戸時代後期に、山形県庄内の黒川能の役者が大須戸に滞在した際に伝えられたという。定期能は、大須戸能保存会が毎年4月3日に八坂神社で開催している。
上演されたのは、能の「鶴亀」「羽衣」の二つの番組と、狂言「三本柱」。新型コロナウイルス感染症の5類移行後、初となる開催とあって、見物客やカメラマンでにぎわった。
笛や鼓、地謡の声が境内に響く中、かぶりものや面を付けた演者が伝統の...
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