
成長過程で女性が迎える生理。親子でどのように準備しておくべきかを専門家に聞きました。
<イラスト・報道部 高橋佐紀>
Q 初めての生理(初経)は何歳くらいですか。
A 小学校高学年になると、生理が始まる頃です。初経の時期は個人差が大きいですが、だいたい10~14歳に迎えると言われています。18歳になっても生理が来ない場合を「原発性無月経」と言います。中学卒業の時期を過ぎても生理が来ない場合、婦人科に相談することをお勧めします。
Q 初経が来る時の前触れはありますか。
A 思春期の女性は8、9歳頃から体の変化が始まります。一般的には乳房発達、陰毛発生、身長の急激な伸び、初経の順です。おりものが出始め、乳房に痛みを感じるなどの不安があれば親に相談するかもしれません。子どもの体つきの変化を感じたら、心構えをしておきましょう。
初経を迎えると身長の伸びが少なくなり、18歳頃にほぼ止まってきます。体の発育には十分な睡眠、食事、適度な運動が大切です。体形が気になって食事量を減らす子どももいるので、食事量や食事内容に注意して様子を見てください。
Q 親はどのように準備すればよいですか。
A 正しい知識のないまま初経を迎えると、生理に関して「隠さなければいけないこと」などとネガティブな意識を持ってしまうかもしれません。発育の段階に合わせて家庭で少しずつ説明し、体の変化や生理を前向きに捉えられるようにしましょう。日頃から気軽に話しやすい雰囲気を作ってください。
生理用品の使い方や交換頻度、捨て方なども教えてください。初経を迎えた後は子どもの生理の量や周期、生理痛、生理前の気分の変化など悩んでいる様子があれば婦人科に相談に来てください。
(魚沼基幹病院産婦人科の佐藤ひとみ医師に聞きました)

2021年10月25日
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