真剣なまなざしで片野尾歌舞伎の稽古に取り組む小坂吏結さん(中央)と地域住民=佐渡市片野尾
真剣なまなざしで片野尾歌舞伎の稽古に取り組む小坂吏結さん(中央)と地域住民=佐渡市片野尾

 100年以上地域に伝承されている郷土芸能「片野尾歌舞伎」の定期公演が4月21日、新潟県佐渡市片野尾の片野尾ふるさと館で6年ぶりに開かれる。新型ウイルス禍後、初の開催。半世紀ぶりとなる女性役者が加わり、住民らは「久しぶりの復活に気合も十分」と意気込んでいる。本番を控えた稽古では、演者や楽器奏者、語り役を務める地域住民が真剣な表情で練習に励んでいる。

 片野尾歌舞伎は本格派歌舞伎を地域住民が演じる「村歌舞伎」のひとつで、島内では唯一、同地区で受け継がれている。1980年ごろから保存会が公演を行っていたが、18年の公演を最後にウイルス禍により中止していた。

 21回目の公演となる今年の演目は「絵本大功...

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