育児にイライラは付きもの。思い通りにいかず、子どもにきつく当たって自己嫌悪に陥ることも...。怒りの感情にどう向き合えばいいか、小学生の娘を持つ児童家庭福祉の専門家にアドバイスしてもらいました。

<イラスト・報道部 高橋佐紀>

 Q 育児をしていると怒りが湧くことがあります。

 A 怒りの感情を持つのは普通のことです。子どもの言動を受け止められないことはあるし、親自身の置かれた状況によって、ゆとりがないこともあります。

 Q どのように対処したらいいでしょうか。

 A 大切なのは、怒りを子どもに直接ぶつけない方法を持っておくこと。気持ちをつぶやける相手がいるといいですね。私も先日、娘と大げんかして大爆発しそうになりましたが、母や友人に愚痴をこぼしました。子どもと物理的に少し距離を置くだけでも違いますよ。二人きりにならず、自宅なら家族の所に移動するのもいいかもしれません。ちょっとトイレに逃げ込むことだって、親子をお互いに守る大事な方法です。

 Q それでも怒りをぶつけてしまったら、どうしたらいいですか。

 A 「ごめんね、つらかったね」「言い過ぎたかな」というように、きちんと謝りましょう。親の言葉をとても重く受け止める子もいて、心の傷として長く残ることもあります。でも、ちゃんと謝ることは、子どもにとって「一人の人間として大事にされた」という経験にもなり、育っていく時に大きな力になります。

 Q 周囲の人ができることはありますか。

 A 子育てをしている人がイライラしていそうだと感じたら、声を掛けてほしいです。子育ての一番の敵は孤立です。孤立すると怒りはエスカレートします。「自分はこんなに頑張っているのに分かってくれない」という思いが怒りを強めることもあります。「頑張ってるね」といった声掛け一つでも、変わってくることがあると思います。

(新潟県立大の小池由佳教授に聞きました)

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